とんぼうに話せば顔を傾げけり

さすがに人がいる所ではできないが何にでも話しかけてみる。ほとんど無視されるが、蜻蛉に話しかけると時々顔を傾げる。まるで、「ん?何の事?分からんのだけど?」とでも言っているように見える、、、。(2021年秋詠)

傍にすぐ山ある暮し秋の蝉

カレンダーに赤い文字、「?、休み?」と思って添えられている小さな字を見ると、「山の日」と書いてある。そう言えば先月には「海の日」もあったなあ。どちらも昔は無かったなじみの薄い休日。山の日なんて俳句に詠んだ記憶がない。で、実家でのこんな句を、、、。(2021年秋詠)

挨拶は手だけでよろし秋暑し

話をするのも嫌になるほどの暑さ、近づいてくる話好きの知人、今更道を変えられないし、と思っていると知人に変化が、ポケットからスマホを取り出し耳に、ナイスタイミング、片手を上げて一応挨拶、、、。(2021年秋詠)

目玉焼き落してジュッと広島忌

去年はたまたま目玉焼きを作っていてこんな句になりました。私が子供の頃は平和学習もなく、この日を意識する事はありませんでした。意識し始めたのは俳句を始めて季語としての原爆忌、広島忌を知ってからです。それからは忘れた事はありません、、、。(2021年夏詠)