石仏の朽ちし花筒竜の玉

何とも美しい青い玉を、子どもの頃は「くす玉」と呼んでいました。細い竹で鉄砲を作り、その弾として使っていましたが、大きさが均一で、青い表皮の下は白くて硬い球状で、鉄砲の弾には最適でした。それにたくさん採っても、ポケットに入れても、決して汚れることがないのが良かった。俳句を始めて「竜の玉」の名前を知ったが、すぐに納得できました。これほど最適な名前はないでしょう。(2000年冬詠)