プレハブの組合事務所ちちろ鳴く

社歴からも建てたときから中古だったのだろうと思われるプレハブの組合事務所。夏は暑く冬は寒い。入口の引戸からしてまともには開かない。閉めれば斜めに閉まって隙間が開く。入れば今にも抜けそうに軋む床。背もたれの破れた壊れかけのパイプ椅子。インクの匂う輪転機と山積みされたビラ。紫煙の渦、、、。入社したのはまだ組合活動華やかなりし頃だった、、、。(2002年秋詠)