駄菓子屋の窓に瞬く聖樹の灯

古い句です。徒歩通勤の途中に小さなお店がありました。子供用の駄菓子から日用品まである、昔の田舎にあったようなお店です。入口の引戸はサッシになっていましたが、入ったらチャイムが鳴って、しばらくして奥のほうから腰の曲がったおばあさんが出てきます。夜は厚手の白いカーテンが引かれ、お店の灯は消されます。残業した帰りに通ると、そのカーテンの向こうにいかにもささやかな聖樹と分かる明かりが瞬いていました、、、。その後おばあさんは亡くなり、お店も無くなってしまいました、、、。(2000年冬詠)