昔毎年メーデーの頃に組合から花の種が配られていた事がありました。たいそうな花ではありませんが、袋には鮮やかなカラーで咲いた花の絵が描かれ、持てばサラサラと乾いた音が聞こえます。見た目とその音で選んだ種が、実際に咲いたのかは記憶に無いのです、、、。(1999年春詠)
月: 2017年4月
だんだんと散歩遅るる日永かな
一つには日が長くなることもありますが、それよりも暑くなる事のほうが大きな理由かも知れませんね、、、。(2015年春詠)
てふてふの自由よ塀を越え戻り
なぜか蝶々の自由さが欲しかったのでしょうね。古いこんな句がありました、、、。(1999年春詠)
まだ穴を出でしばかりか蛇に土
一昨日シマヘビ三匹、昨日は二匹シマヘビと大きな青大将、やっと暖かくなったと思ったらすぐに蛇と出会う季節になってしまった。向こうも驚くだろうがこちらも驚く。心臓に悪い。こればかりは数が少なくなるほうがありがたい、、、。(2016年春詠)
見えさうで見えぬ鶯声間近
この近くでは、ということになりますが、鶯の数が減っているような気がしています。なかなか近くまで来てくれません。先日、その代わりに県南(下津井)でまで行って間近に聞いてきました。が、姿はやはり見えませんでした。残念、、、。他にも県北では聞いたことがない声がいろいろ、、、。(2016年春詠)
のほほんと暮らす晩春地震遠く
熊本地震から一年が経ちました。掲句、災害の少ない土地に住むことをありがたく思いつつ、のほほんと暮らす毎日を反省しつつ、の昨年の今頃の句です、、、。(2016年春詠)
はげしさを音とし春の川まぶし
誕生寺の裏のほうに回ると小川が流れている。小川に沿って公園が整備され、いくつかの堰が作ってある。春は水量も豊富で流れは激しい、、、。(2016年春詠)
法然の産湯の井戸にあめんばう
先日我が家の雨水を溜める甕の中にアメンボを見つけました。掲句は昨年4月14日の日付があります。誕生寺吟行での句です。ちなみにアメンボは「水馬」「あめんばう」、夏の季語です、、、。(2016年春詠)
山上に発電風車黄砂ふる
霞なんだか、黄砂なんだか、はたまたPM2.5なんだか、と思って眺めた遠くの山上に発電用の風車が並んでいるのを見つけた時の句。そう思って眺めると、遠くの山のいくつかは頂上付近の木が伐採されて、なんだか散髪の後の頭のようにスッキリしている。発電風車やソーラーパネルが並ぶのだろうか、、、?(2016年春詠)
俳人の歩みは遅々と蛙鳴く
吟行にちょうど良い季節ですね、、、。(2016年春詠)