倉敷での吟行、いつも車を降りてから時間と気分でコースを決めます。掲句の蔦はもちろんアイビースクエアの蔦、、、。(2018年春詠)
月: 2019年4月
鯉幟保母も園児も風に舞ひ
吟行の途中で覗いた街中の幼稚園、元気よく鯉幟が泳いでいます。その下を走り回る園児、それを追いかける保母さん。黄色い声が溢れています、、、。(2018年春詠)
満ち足りし声の鳥どち暮の春
朝から鳥の声で満ちています。暖かくなって、食べるものが増えて、「これが歌わずにおられるか」と言ったところでしょうか、良い季節です、、、。(2018年春詠)
山越えて湖越えて来る飛花落花
昨日は新庄村まで足を延ばして凱旋桜を見て来ました。ちょうど満開でした。平日にもかかわらず大勢の人でした。平日だからでしょう年齢層は若干高めだったように思います。掲句は昨年、近くの土手の桜と思いますが、風向きによっては我が家の庭まで飛んできて、楽しませてくれるのです、、、。(2018年春詠)
春風駘蕩物干竿の白シーツ
もう寒波も来ないでしょうね。春を満喫しましょう、、、。(2018年春詠)
晩春のいきなり通る鳶の影
考え事をしながら歩いていると、後からいきなり黒い影が追い越して行った。見上げると低い位置に鳶が、知らん顔をして滑空している。あー驚いた!まあいいか、これで一句が詠めたのだから、、、。(2018年春詠)
コンビニの軒端明るし夕燕
夕暮の町はずれのコンビニの駐車場、明るくて虫が寄って来るからでしょう燕が舞っています。さてどこに巣をかけているのやら、、、?(2018年春詠)
鳥交るあつけらかんと空ありて
晩春の青空の下、考え事をしながら歩いていると、突然に声がしてもつれれるように雀が落ちて来る。と見ればもう二つに分かれて飛び立っている。何を考えていたんだか、忘れてしまった、、、。(2018年春詠)
海にある空の明るさ鰆東風
山も良いけど、やっぱり海は良いなあ、と、山育ちの私は海を見るといつも思うのです、、、。(2018年春詠)
花の雨蕊の色濃くなりつつも
寒さのせいでしょうか、毎日午後になると強風が続いているにもかかわらず、桜は満開を保っています。天気が良ければ蕊の色が濃くなった散る前の今が一番きれいなのですが、昨日はあいにくの雨、ちょっと寂しい色に見えました、、、。(2018年春詠)