桜もきれいですが菜の花もきれいです。もう少しすると大きくなり過ぎて圧倒されるので今が見頃です、、、。(2020年春詠)
月: 2021年3月
坂道の続く形に山桜
最近はどこに行っても桜が植えてあり楽しめるようになった気がします。この句も道すがら遠目に見つけた山桜、よく見ると山の折れ曲がった道に沿って咲いているのです、、、。(2020年春詠)
三密の一密もなし垣繕ふ
コロナ禍も二年目。掲句は昨年、三密三密と言われ出した頃、生垣の手入れをしながらふと思った句。当然の事ながらマスクはしていませんでした、、、。(2020年春詠)
桜より老いて一人の桜守
樹齢何百年という桜になると当然ながら桜守は一人ではない。代々受け継いで桜守を続けていくのだろう。年齢は桜よりも若いが実際老いているのは桜守、後継者がいないと悩む姿がテレビの桜中継にあった、、、。(2020年春詠)
廃屋のトタン鳴らして涅槃吹
陰暦二月十五日はお釈迦様の入滅の日にあたり、この頃に吹く風の事を涅槃西風、涅槃吹と言うそうです、、、。(2020年春詠)
春闇に眼の慣れ身体冷えて来し
明かりを持たずに出た闇夜、最初は真っ暗でも少しすれば眼も慣れて来る。眼が慣れて来ると今度は身体が冷えて来る。まだ夜は寒い、、、。(2020年春詠)
滑りやすき厄除坂の春の雨
厄除坂で転んでは意味がないとしっかり下を見て上った倉敷阿智神社の厄除坂、、、。(2020年春詠)
花三分犬を待たせて樹を仰ぐ
当地では三分咲きには少し早いのですが、愛犬と歩いた昔を思い出しての句を、、、。(2020年春詠)
花冷の庭に大工が木端焚く
掲句は昨年の今頃、川向うに見える大きな純和風のお家、昔ながらの大工仕事なのでしょう、長い間金槌の音が続いていました。どんなお家になるのだろうと見ていたある寒い朝の景です、、、。(2020年春詠)
白木蓮散るやはらりと音のして
白木蓮は好きな花の一つです。手入れの行き届いた白木蓮も自然に任せた白木蓮もどちらも好きです。我が家にはありませんが、近くにある何か所かを覚えていて楽しんでいます、、、。(2020年春詠)