某お屋敷の庭に続く小さな門。元は檜皮葺か、屋根が程よく苔むしている。その上に差し掛けるように木の枝がある。見ているちょうどその時、木の実が一つ、、、。(2020年秋詠)
月: 2021年9月
切る度に白さ増す髪そぞろ寒
掲句は昨年、今年はさらに、、、。(2020年秋詠)
コスモスを括るコスモス色の紐
人間の背丈ほどになったコスモス。台風も来そうだし、何だか危なったしいなあと思いながら見ていた。そのコスモスがある朝見ると杭を打って紐で括られていた。その紐の色がコスモスと同じ薄紫だったというお話。何ともいいセンス、、、。(2020年秋詠)
田のあれば畦あり燃ゆる彼岸花
稲刈りが終わり、稲に隠れていた畔の彼岸花が見えています。すでに盛りは過ぎましたが、まっすぐな畔にまっすぐな彼岸花の列は壮観です、、、。(2020年秋詠)
音立てて閉める抽斗秋黴雨
今年は長雨でどうなることかと思っていましたが、やっと秋らしい日々が続くようになりましたね。これでコロナが収束すれば文句無し、なのですが、、、。(2020年秋詠)
さそふかに籠の鈴虫道の駅
今はどこの道の駅に行っても鈴虫の入った虫かごやメダカの入った水槽が売られていますね。どちらも良い値段がついています。売れるからでしょうね。そう思って見ていると鳴き出した鈴虫、買わないぞ、、、。(2020年秋詠)
百咲いて百の揺れあり秋桜
風に揺れるコスモスがきれいです。そこここに咲いて、それぞれに揺れています、、、。(2020年秋詠)
言訳に使ふコロナや秋彼岸
昨年の句。今年は先日早々と、、、。(2020年秋詠)
深々と残る刈田の轍かな
台風一過、次の日の午後にはもう稲刈りが始まっています。まだ柔らかい土に深々とコンバインの轍が、、、。(2020年秋詠)
晩稲一枚残して月の夜となりぬ
旧暦8月15日、十五夜です。月が見えますように、、、。(2020年秋詠)