寝床にて、、、。(2020年秋詠)
月: 2021年10月
角多き城下の小径菊日和
敵を欺く為とか、古い城下町はどこもこんな感じがします。歩くのが楽しいですね、、、。(2020年秋詠)
尻尾より流れて朝の鰯雲
どちらが尻尾とも言えないのですが、多少細く見えるほうが尻尾とすればこんなものかと、、、。(2020年秋詠)
一雨に進む季節や山紅葉
いつまでも暑いと思っていたらいきなりの冬型気圧配置、風もなんだか木枯らしのよう、まいりました、、、。(2020年秋詠)
人間の暮らし眼下に鵙高音
頭上で鳴く鵙の声を聞くといつも見降ろされているような感じがします。きっとそうなのでしょう、、、。(2020年秋詠)
釣人も見てゐる人も秋麗
鯉釣りシーズンのようです。川岸に座っていつもの老釣師、後でそれを見ている人、それを句にしようと企んでいる私、、、。(2020年秋詠)
蟷螂の羽根と足とが石の上
オスの運命、、、。(2020年秋詠)
おはやうの他は異国語そぞろ寒
実習生らしいアジア系の青年の五人組、私の散歩の時刻がちょうど自転車通勤の時刻らしく、挨拶するように教えられたのか、てんでに片言で「おはようございます」らしき事を言って通り過ぎる。それが昨年の今頃の事。いつのまにか人数が減り、今出会うのは一人だけ、、、。(2020年秋詠)
下は地獄組体操の秋天へ
身体が小さかったから下になることは無かったけど、上は上で恐怖。嫌いだったなあ。ふと思い出して、、、。(2020年秋詠)
黄落や使い古しの烏の巣
色づくとすぐ散り始める桜並木の樹上、またしても見つけた烏の巣が一つ。使用中の巣も雑だけど、輪をかけて雑に見える烏の巣、、、。(2020年秋詠)