一斉に降りて一斉に発ってゆく雀、寒いのに勢いがあります。人間の眼で見れば発った後の冬田には何も無いのですが、雀の眼で見れば実は食料の宝庫なのでしょう、またしばらくすれば降りてきます、、、。(2021年冬詠)
月: 2022年12月
全天を覆ふ雪雲日本海
昔、まだ若かった頃、職場の一泊忘年会で鳥取まで蟹を食べに行きました。仕事が終わってからの出発なので着いたのは夜、周囲の景色を見る暇もなく忘年会に突入でした。旅館のすぐ外が海岸、翌朝起き出して寝ぼけ眼で見た日本海の光景が今でも忘れられません、、、。(2021年冬詠)
青煙上げて杣家の年用意
通りがかりに見た山の中腹の民家の景。今時街中では火事でもないのに煙の上がっている家など無い。この時季だから年用意だろう。懐かしい、、、。(2021年冬詠)
堰越ゆる音のかそけし冬の川
久しぶりに堰の側まで行ってみました。夏には堰全体を越していた水が、今では脇の小さな水路を流れているだけです。音も小さい、、、。(2021年冬詠)
枝を切りし後の一輪冬薔薇
昨年の今頃、冬が来るからと枝を切って整理した薔薇の木に、また新しい枝が出て、また新しい花が一輪、小ぶりだが美しい、、、。(2021年冬詠)
枯葎雀の学校あるらしき
賑やか、、、。(2021年冬詠)
鳥一羽あらず冬湖の深緑
寒い寒い日に通りがかった山の中のダム湖。時たま出会う車はあるけど歩く人影は無い。水鳥の姿も無い。ただただ寒いだけ、、、。(2021年冬詠)
片付けてまだ片づかぬ十二月
早い早い、今日がもう十二月十四日。文句を言われながら片付けても一向にきれいにならない身の回り、毎年のことですが、、、。(2021年冬詠)
風の道忘れたやうな冬の駅
児島の「風の道」にある古い駅舎を思い出しての一句、、、。(2021年冬詠)
パラグライダー冬青空の二機三機
国道313号線の北房近くを走っていた時、ふと目を上げたフロントガラスの向こうの青空にパラグライダーが二機、びっくりしている間に山陰からさらに一機、気持ちよさそうな飛行でした、、、。(2021年冬詠)