中州より春待つ鳥の朗々と

掲句の鳥が何だったかちょっと思い出せないのですが、今年も中州から雉の声が聞こえるようになりました。ケーンケーンと鳴きながら中州の低い位置を滑空して、また草むらに入り込んで行きます。見かけるのは雄の雉、どうやら恋の季節が近いようです、、、。(2022年冬詠)

寒鴉里と深山と鳴きかはす

散歩途中の木の上の鴉の声とそれに応える川向うの山中の鴉の声。またそれに応える木の上の声。その繰り返し。明らかにつながりが感じられる二羽の声。何を連絡しているのだろうかとしばし考える。暇人、、、。(2022年冬詠)

冬眠の蛙に土をかけ戻す

天気が良いからと庭の隅を鍬で掘り起こしていたら、おっと危ない数センチの所に大きな蛙が「なんで起こすんだよ!」、と言わんばかりだがまだ寒いので動けないでいる。慌てて元のように土をかけたが、はたしてあれで良かったのかどうか、、、。(2022年冬詠)

風花やチャイムはウエストミンスター

遠くから聞こえて来るのはたぶん小学校のチャイムでしょう。おなじみのウエストミンスターの鐘、風花とよく合います。グランドを走り回る子供たちの姿まで見えるようです、、、。(2022年冬詠)