プールへの道、交差点で止まる度に見える傍のお宅の枇杷。袋掛けはされていないがそこそこ大きい実が塀の上にはみ出している。そろそろ食べ頃か、、、。(2023年夏詠)
月: 2024年6月
ガラス越し守宮の影に指五つ
灯りに来る虫を求めて、ガラス戸の向うにヤモリが来ている。大きい!しっかりと張り付いた足の指は五本、初めて観察したような気がする、、、。(2023年夏詠)
古衣を横に日を浴ぶ青大将
おっと危ない!河原で見つけた蛇の皮に近づこうとすると、すぐそばに大きな青大将が長々と横たわって日を浴びている。とすればこの皮の主はこの青大将、皮を脱いだばかりか動こうともしない。蛇にとって皮一枚を脱ぐのは、きっと大仕事なのでしょうね、、、。(2023年夏詠)
万緑を映して川の深緑
山の緑がきれいです。その山を映す川も同じぐらいの緑色をしています、、、。(2023年夏詠)
一日の初め終わりの行々子
よくあれだけ鳴けるもんだと思うヨシキリ。朝聞いて、夕方も聞いて、一日中鳴いているような気がする。もっとも夕方聞いたヨシキリが朝と同じヨシキリとは限らないのだろうが、、、。(2023年夏詠)
兄妹雨に寄り添ふ鴉の子
枯木の枝に寄りそう二羽、姉と弟かも知れませんがいつも仲良し、、、。(2023年夏詠)
明易の水田明かりを一両車
水を張られ、田植が終わった田圃、夜明と共に光を持ってきます。その光の今が一番きれいに見える頃です。もう少しすれば育ち始めた稲と水草や藻で、水面が緑色を帯びてきます、、、。(2023年夏詠)
今もある村の万屋桐の花
夜間は閉まる村のコンビニと言ったところ。日常生活で必要な物は何でも揃う、、、。(2023年夏詠)
千枚の棚田に千の夏の空
千枚は無いと思いますが千にしてしまいました。棚田百選の棚田、、、。(2023年夏詠)
六月の雨に匂へる卵焼き
雨の中の朝の散歩、風に乗って来るのは甘そうな卵焼きの匂、どこかの家の幸せの匂、、、。(2023年夏詠)