七月です、、、。(2021年夏詠)
タグ: 夏暁
夏暁や音なく帰る猫の足
夏至です。いつ戻ったものやら、寝るときには居なかった猫が丸くなって眠っている、、、。(2019年夏詠)
眼も耳も肌も夏暁満喫す
良い季節です。山の緑も鳥の声も、肌に感じる空気も、五感を目いっぱい駆使して夏の朝を歩きます、、、。(2019年夏詠)
夏暁の水使ふ音刻む音
幼い日の記憶をたどれば、夏の朝と言えばこれに尽きると思っています。刻むのはもちろん胡瓜、子気味好い音が今も記憶の奥から聞えてきます、、、。(2018年夏詠)
夏暁や遠くに猫のねだり声
夏は早朝の散歩にかぎります。まだ雑音の少ない中でいろいろな音が聞こえてきます。何だか微笑ましい餌をねだる猫の声、、、。(2017年夏詠)
夏暁を来るヒタヒタと走る音
少ないですが時には我が家の横を走る人も、、、。(2016年夏詠)
夏暁の豊かにきうり刻む音
子どもの頃の夏の目覚めはいつもこの音でした。母だったのか祖母だったのか、毎朝軽やかな音をさせて胡瓜を刻んでいる。出来上がるのは備中地方の郷土料理(?)キュウリザイ。朝といわず、昼といわず、夜といわず、夏の食卓にはいつもあって、子ども心にはどうでもよかったが、この歳になると懐かしい、味も音も、、、。(2013年夏詠)
夏暁のチン!と隣家の電子音
眠くなったら昼寝をすれば良いか、と思えば早朝に目が覚めるのも苦にならず、五時には起き出す。夏至は過ぎたがまだ夜明けは早く、涼しくて動きやすい。自分の事を済ませ、犬の散歩を済ませ、簡単に庭の掃除を済ませた頃に、隣家から電子音が聞こえる、、、。(2013年夏詠)
羽音して鳩の一群夏の暁
今日から七月、梅雨明までもう少しだろうか、、、。涼しいうちを狙って散歩に出た梅雨明の早朝、右に吉井川の河川敷、左に青田が広がる土手の上には朝の冷気が溢れていた。途中に砕石場があり、運び込まれた土砂が山になっている。夏草に覆われたその山陰から突然力強い羽音がして鳩の群が現れた。群は三十羽ぐらいはいただろうか、羽音を響かせ、頭上を越えたあたりで大きく円を描き、そのまま青田のかなたへ消えて行った。ほんの僅かな間の出来事だったが、夏の朝を感じる出来事だった、、、。(2003年夏詠)