神社裏の杜を抜ける小径、久し振りに通ったら藪椿が咲いていた。腰ほどの高さの幼木、花が咲いていなかったら気付かなかっただろう、、、。(2019年春詠)
タグ: 春
CDの返す春光虹色に
鳥避けに吊るしてあるCDが風に揺れてキラキラキラキラ、、、。(2019年春詠)
立春大吉鳥が歌ふよ電線に
何はともあれ、立春です、、、!(2019年春詠)
田蛙の声止みしとき真の闇
水が入ったのが四日前、次の日の夕方に代掻き、一日置いて昨日の夕方に田植が終わった近所の田圃。今朝散歩の途中で見ると、まだ濁った水の中に粒々の入ったゼリー状の大きなかたまりが二か所も。蛙の卵です。驚きです。そもそも水が入ると待ってましたとどこからか出て来る蛙が不思議なのですが、田植が終わって一晩たった田圃にもう卵があるなんて、、、。(2018年夏)
行く春や幟たどればぼたん寺
「ぼたん寺」と称して多くの観光客を集めている寺が近くにあります。ちょうどこの時季が花期、道沿いには「ぼたん祭り」の幟が立ちます。行くなら早め(花期の早め、一日の早め)がおすすめです。と言いながら今年も行けていない私です。明日はもう立夏、、、。(2018年春詠)
池の春ゆるりゆるりと鯉の道
空には鯉幟、池には錦鯉、五月です。どうやら池の鯉もやにくもに泳いでいるのではないらしい。水底の起伏であったり、水草の生え具合であったり、餌の落ちて来る場所であったり、時間であったり、そんな事で自然とコースが出来るのだろう。五月の池の鯉は空の鯉幟を上目遣いに眺めながらゆったりと泳いでいる、、、。(2018年春詠)
八十八夜土手のすかんぽ真つ盛り
しまった!一日遅れ、昨日が八十八夜でした、、、。(2018年春詠)
城址てふつつじ群れ咲くひと所
川越しに見える山の頂、この時季になると躑躅で赤く染まって見える。以前気になって調べたら、どうやら中世の山城の址らしい。どなたか心ある方が整備されたものらしく、一時期は鯉幟まで上がっていた。一度梺までは行ってみたが、聞くと車で登れるような所ではないらしく諦めた。その後鯉幟は数年で上がらなくなったが、躑躅は整備されているのか植えっぱなしなのか分からないが、いまだに一面を染め上げている、、、。(2018年春詠)
一面の金波銀波となる茅花
河川敷公園の芝生が長い年月の間に茅花に覆われてしまった。穂が出て一斉に風になびく様はきれいだが、歩きにくくてしょうがない。と思っていたら昨年の大水害で洗われ、多くの場所が瓦礫と砂に覆われてしまった。傷んだ芝生は張り替え、通路には土を入れて補修し、前よりきれいな公園になった。歩きやすくもなったが、どうやら一面の茅花は当分見られないようだ、、、。(2018年春詠)
春深し散歩の猫に赤い紐
久し振りに出会った近所の猫を散歩させている高齢の女性、掲句を詠んだ去年は多少足が悪いのかなと思う程度だったが、今年見ると老人用の手押し車を押しての散歩に変わっていた。赤い紐をつけられた猫は相変らず元気そうで、どこ吹く風の様子、、、。(2018年春詠)