これも昨日、一昨日とは別の日、たまたまの早起きの朝です、、、。(2020年冬詠)
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霜の野へ工事の車来て止まる
昨日の続きのようですが別の日、場所は同じ河原です。静かな河原に突然後から降りてきた工事車両、荷台には看板やら何やらが沢山積んである。そうだ、世間ではもうそんな時間、、、。(2020年冬詠)
音させて一人踏みゆく霜柱
散歩する舗装された土手道から外れて河原に降りると、所々に霜柱が出来る広場があります。簡単に真砂土を入れて均しただけの広場で、全体が浮いたような霜柱の面が出来上がります。そこを一人、ザックザックと音をたてて歩きます。気分は子供の頃と同じですが、後に残るのは大きな大人の足跡です、、、。(2020年冬詠)
寒晴の煙まつすぐ上がる日よ
散歩途中で遠くに見える煙突の煙、風のない冬の青空に向かって真っすぐに、、、。(2020年冬詠)
寒月へ点滅灯の入りゆく
昼間は音がしても雑音の中で気づかないだけなのでしょうか、夜に外に出ると飛行音が度々聞こえてきます。晴れていると点滅する航行灯(と言うのだそうです)がすぐに見つかります。多い時は一度にいくつも見えたりします。飛行機の高度によって見え方も違いますし、色もきれいです。たまたま掲句のようなことも、、、。(2020年冬詠)
浮寝鳥ねむりて風に流さるる
本当に眠っているんだと確信した風の強い日の川の水鳥です、、、。(2020年冬詠)
寒椿一花に朝日届き初む
咲き始めた庭の寒椿に屋根と屋根の間から朝日が一すじ、、、。(2020年冬詠)
雀待つ猫の定位置日脚伸ぶ
たぶんひたすら雀が下りてくるのを待っているのだろうと、私は思うのですが、、、。(2020年冬詠)
寒の雨ベンチに帽子濡るるまま
街中の公園の片隅にあるベンチ、そぼ降る雨の中、忘れられた帽子、、、。(2020年冬詠)
大寒の空気ふるはせ杭打たる
冷え切った朝の空気を震わせて響く工事現場の杭を打つ音。昨年の大寒、、、。(2020年冬詠)