ぬくぬくの下着重ねて冬に入る

暑くなったり寒くなったりしているうちに冬に入ってしまいました。掲句は昨年、たぶん寒かったのでしょうね。それに比べると今年は暖かいのでしょうか。それとも加齢で鈍感になっただけなのか、、、。(2021年冬詠)

佳き日なり七五三にも婚儀にも

大安吉日だったのでしょう、婚礼はあるは七五三のお祓いはあるはで神社が大忙しの、昨年の十月終わりごろの句。七五三は本来は十一月十五日の行事(歳時記での季は冬)ですが、今は休日を選んでずいぶん早くから行われているようです、、、。(2021年秋詠)

待春のすでに熱持つ雨戸裏

我が家には昔ながらの雨戸があります。と言っても木製ではなく鋼板製の板戸です。だから日差しが当たるとその裏はすぐに熱を持ちます。まだこの時期は心地よい熱さですが夏にはひどい熱さになります。すなわち掲句は天気が良いのに雨戸を開け忘れた日のこと、、、。(2020年冬詠)

鳴り継いで踏切次へ日脚伸ぶ

しばらく大きな音が続いてその後に遮断機が降りてくる。音は小さめになりその頃には少し先にある次の踏切が大きな音で鳴り始めている。ちょうど一つ前の踏切を電車が通過する頃だ。まるで一月の次に二月が来るのと同じよう、、、。(2020年冬詠)