時々天気予報の前線の図のように空が分かれて片側が雲に覆われている事があります。冬に限った事ではありませんが特に冬、北の空が重い黒雲に覆われているのを見ると、たぶんあそこが寒気の境なのだろうと思ってしまいます。素人考えに過ぎませんが、、、。(2022年冬詠)
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灯るごと石蕗の花咲く朝まだき
まだ暗い朝の散歩道、大方の花が終わった中で、石蕗の花の黄だけが明るい色を見せています。まるで灯火のようです、、、。(2022年冬詠)
冬の夜の枕辺に聞く終列車
早寝早起きをと心がけ始めた夜の句。思えば終列車より早く眠った事があっただろうか、、、?(2022年冬詠)
落葉して明るさ戻る庭の空
庭の落葉樹の落葉がもう少し、庭に明るさが戻って来ました。冬の間は日差が楽しみ、鉢植えのクリスマスローズにも日を当ててやります、、、。(2022年冬詠)
冬日向腰かけ岩にある温み
腰かけ岩、よくありますね。「〇〇〇の腰かけ岩」、叱られるかも知れませんが、たぶんほとんどが嘘っぱちでしょう。冬の暖かい日だったので、ちょっと触ってみましたよ、、、。(2022年冬詠)
狸出てこちら見てゐる月あかり
昨年の句ですが今年も先日の満月の夜に同じような景が、狸は月夜が好きなようです、、、。(2022年冬詠)
凛として朔日の朝日十二月
珍しく霧のない朝の、引き締まった寒さの中で見た朝日、昨年の十二月一日の句、、、。(2022年冬詠)
枯葉とも見えて鳥発つ山路かな
早くも十一月最終日、冬らしくなって来ましたね。掲句は昨年、田舎に帰って散策中に見つけた冬木の、てっきり枯葉と思っていた枝先の茶色の物体が、いきなり飛立って鳥だと気づいた時の句。飛び立たなければ枯葉のままだったのです、、、。(2022年冬詠)
山門の外へも銀杏落葉かな
たぶん全国どこに行ってもありそうな景、掲句のお寺は法然上人の生まれたと伝わる久米南町の誕生寺、大きな銀杏の木です、、、。(2022年冬詠)
川ひとつ隔て喪の家帰り花
去年この句を残しているのだからもう一年になるのだろう。桜並木から小川を隔てた家のご主人がもう何か月も前に亡くなったと聞いた日の帰り花、、、。(2022年冬詠)