木々の緑も、その間から漏れ来る光も、美しい季節です。しばらくおとなしくしていましたが、そろそろ動き始めねばと思っている今日この頃です、、、。(2019年夏詠)
タグ: 新樹
レンガ道新樹の影の産毛ほど
この暑さはなんだ!と言うぐらいに暑くなってしまいました。まだ春なんですが、夏の季語を先取り、、、。(2017年春詠)
通り来し新樹の色が皿の中
今年一回目の蕗の収穫をしました。今年は少し小さめ、早すぎたかと思いましたが、古い記録を見るとそうでもありません。自然は微妙ですね、、、。(2016年春詠)
息ついて坂見上ぐれば新樹光
阿智神社の石段はさすがに一気には上れない。坂道を鳥居のところまで上り、足を止めて石段を見上げる。覚悟を決めて上り始めるがどうしても途中で息が切れてくる。足を止めて、後どれくらいと見上げればまだ半分ほど、さらに見上げれば新樹光、励まされるように残りを上る、、、。(2015年春詠)
艶やかに光返して夜の新樹
何より外から帰った時に灯りが欲しい。それに防犯の意味もある。ということで、家の周囲に何箇所もセンサーライトを付けています。通りがかるとパッと明るくなって、離れると暗くなるというやつです。確かに便利なのですが、感度の調整が難しい。風に木の枝が揺れても灯る、野良猫が通ると灯る。で、夜中に突然玄関の外が明るくなったりすると、結構ドキッとするものです、、、。でもこの時季外に出ると、途端に応えるように、闇の中から木々の緑が返してくれる光は、なんとも言えず柔らかく美しい、、、。(2013年夏詠)
椎古りて菩薩に零す新樹光
<その7>観音堂から微妙寺へ向かう道は、三井寺の中では最も自然な感じの林の中の小道でした。派手な色彩の毘沙門堂が左手やや上に、若楓に隠れるように建っています。紅葉の頃の美しさが想像できました。右手の大きな椎の木の下には童観音菩薩、少し行くと左手に衆宝観音と、古くはありませんがどちらも比較的大きな石仏です。木々の間から朝の光が降り注ぎ、いかにも気持ちよさそうなお顔をされていました。少し歩くと力餅の売店に出ます。そろそろ休みたい気分でしたが、時間が早すぎたせいでしょうか、閉まっていました。推敲の結果ひとみ案を採用させていただきました。ありがとうございました。(2012年夏詠)