降る時は降る、と言った感じの最近の雨。掲句は昨年、濁った流れを見ていたら大きな丸太が一本、、、。(2023年春詠)
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椅子ひとつ置かれ草生ふ春田かな
去年の今頃、なぜか田圃にパイプ椅子が一つ。せっせと鍬をふる男の人。何か新しい物を植えるのかな?とそれから一年観察を続けました。やがて新しい畝が出来て、さて何が?となった所で作業はストップ。結局秋には元のように雑草が生えただけでした。あれは何だったのか。今年こそ何か植えられるかも知れない、と今から心待ちにしています、、、。(2023年春詠)
のどけしや河原歩けば川の音
当たり前ですがこの音が心地よいのです。チョロチョロも、ザーザーも、、、。(2023年春詠)
鴨引きし後の山湖の真つ平
水鳥が帰った後の湖面、穏やかで波ひとつ無い晩春の午後。今年ほど暑くはなかったと思う昨年の晩春、、、。(2023年春詠)
ひと山の捨てられてあり葱坊主
菜園脇の土手にひと山、立派に育った葱坊主、容赦なし、、、。(2023年春詠)
くぐもりし声の蛙の目借時
しっかり目を覚ましてから鳴きなさい!と言ってやりたくなるような蛙の声、、、。(2023年春詠)
雨止んで地にも枝にも花水木
桜の後は花水木。掲句はもう少し後、昨年の散りかけた頃の句です、、、。(2023年春詠)
晩春の雨か始発の音濡れて
そんなに変わるはずは無いと思うのですが不思議なものですね。なぜか濡れた音に雨を感じたのです。早いものです、もう晩春という季節、、、。(2023年春詠)
囀は朝の目覚めの証かな
朝から賑やかな鳥の声、考えてみればこれも目覚めたからの事、、、。(2023年春詠)
当たり前のやうに猫ゐる春炬燵
そろそろ仕舞わなくては、、、。(2023年春詠)