咲きましたね。早すぎて準備が遅れてしまいました。今年もしばらく桜の句を、、、。(2022年春詠)
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ゴムボール残る砂場に春の雨
忘れ物の白いボールが砂場に濡れている。今年ならWBC絡みとなるのでしょうが、昨年の春の句です、、、。(2022年春詠)
盆地なり四方に笑ふ山がある
盆地だから当たり前ですが、今住んでいる所はどちらを向いても山です。冬は寒く、夏は暑い、今が最高、、、。(2022年春詠)
海峡に尾を引く汽笛春の霧
菜種梅雨とか。ちょっとはっきりしない空模様が続いていますね、、、。(2022年春詠)
末黒野の黒より黒き烏かな
焼こうとして焼けたのか、野焼きの失敗か、一日にして黒く変わった野原。その焼け跡に餌を求めて烏が歩いている。黒の中に黒だが、明らかにその黒さが違う。改めて烏の色を実感、、、。(2022年春詠)
囀に目覚め一番列車来る
夜明が早くなりましたね。始発が通るのがだいたい5時45分頃です。冬の間は始発が先、夏は鳥の声が先、今がちょうどその中間です。今朝はほぼ同時でしたよ、、、。(2022年春詠)
若冲の鶏の鳴く日永かな
見事な雄鶏の声、思わず伊藤若冲の鶏の絵の、それも眼光鋭い顔が浮かんで来ましたよ、、、。(2022年春詠)
寝てゐても動く猫の尾春炬燵
このところの暖かさでさすがの猫も炬燵の外側で寝っ転がっています。もっともその炬燵もすでに「火の無い炬燵」状態なのではありますが。眠っているのか起きているのか、話しかけると尻尾だけは器用に動きます、、、。(2022年春詠)
土出でしばかりか濡れてやせ蛙
あまりの暖かさに時々蛙の声が聞こえてきます。今年は早いですね。掲句は昨年の初蛙、冬眠の間に脂肪を使い果たしたのかやせっぽちでした。私が掘り出したわけではありませんよ。念のため、、、。(2022年春詠)
近く見る遠き戦や春愁
ポケーッとして眺めているTVに流れるウクライナの映像、去年に比べると減りましたがそれは戦が終わったからではありませんね。それはTVのほうが慣れてしまったからでしょう。その裏にある戦を思うと辛い気持ちになります、、、。(2022年春詠)