旋回の高所作業車養花天

電柱は登るものと思っていましたが変わりましたね。今では高所作業車での作業ばかりです。花の上に見えていた腕の先の作業用ケージが作業員が乗ったまま大きな円を描いて滑るように旋回、気持ちよさそうです、、、。(2022年春詠)

春耕の傍に大きくラヂオ鳴る

昨年まで稲作だった田圃に大量の肥料を入れたり杭と紐で区画を決めたりして、何やら高い畝が作られつつある。傍に折り畳みの椅子が一脚置かれている。上に上着が置かれている。毎朝、毎朝、休みながら鍬を振られているようだ。何か稲ではない物を植えようとされているのだろう。聞いてみたいが聞かない。稔の秋が楽しみだ。掲句は昨年の別の家庭菜園での景、、、。(2022年春詠)

ふり返り見るは幾年朝桜

この齢になるとどうしても先を見るより過去を振り返る事が多くなるような気がします。よちよち歩きの子を連れて歩き初め、子が犬に変わり、今では一人で歩き、毎年毎朝立ち止まって同じ木の花を眺めます。私の背丈ほどだった桜の若木もいまでは大きな古木、お互いに年を取ったねとつい話しかけてしまいます、、、。(2022年春詠)