いい声、、、。(2022年春詠)
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頬白の野へ一筆を仕る
「一筆啓上仕り候」野原へ向かって正統派の見事な繰り返し。実は私の耳に届かないだけで、きっと広い野原の向こうの方に見える樹のあたりに仲間がいて、鳴きかわしているのでしょうね、、、。(2020年春詠)
頬白に啼きたき空のありにけり
寒いと思ったら霜が降りている。引き締まった空気の中で土手の桜並木は満開、その上に朝の青空が広がっている。ホオジロの声が聞こえる。少し離れた川の中州の大きな木のてっぺんに姿が見える。その声に応えるように、さらに離れた中州の木から声が聞こえる。どちらも気持ちよさそう、、、。(2017年春詠)
頬白の一筆啓上葉隠に
昨年の津山吟行での句です。頬白は歳時記によって秋に入れられたり春に入れられたり、中には春秋両方に入れられています。私は春のほうが合っていると思うのですが、なぜだろう?と常々疑問に思っていたところ、山本健吉の「ことばの歳時記」の「囀」の項に、その理由らしきことが書かれていました。長くなるので書きませんが、興味がある方は読んでみてください。山本健吉がいろいろな所に書いた文章をまとめた本です。ちなみに上記「囀」は(電信電話 昭和43年3月)と書かれています、、、。(2014年春詠)