木漏れ日の影となりたる夏の蝶

すっかり青葉になってしまった桜並木、風の通りも良いし、散歩途中の絶好の息抜きの場所になっている。めまといのような嫌われ者も来るが、大きな黒揚羽もよくやって来る。時にもつれながら、ほどよい木洩れ日の中を出たり入ったりしている、、、。(2016年夏詠)

峠まで来て初鳴きの時鳥

昨年の6月9日の日付があります。今年は5月31日、散歩途中での初鳴きでした。比較的近くで大きな声が吉井川の向こうの山から聞こえていました。その後も時々聞こえますが、だんだんと山奥に入っているように感じます。川沿いにやって来て、しだいに山奥へ入るような渡りのコースがあるのかも知れません。それにしても、数がずいぶん減りました。寂しいですね。昔、学生寮の窓から見た、鳴きながら月夜の空を飛ぶ時鳥の姿が忘れられません、、、。(2016年夏詠)

わが辞書の後悔の項毛虫踏む

また毛虫を踏んでしまいました。まあ仕方ないですね。農家で育ちましたから、毛虫は悪い事をすると決まっていました。それで助かる植物もあるだろうし、それで生物のバランスも保たれている。と、実に勝手なことばかり考えるのです、、、。(2016年夏詠)