ぬり椀の湯気たつ大根一口に

今年は野菜の値段が高いらしい。それも庶民的な白菜やら大根が高いとなると年金生活者は困ってしまう。最近我が家の食卓にモヤシが多いのもどうやらそのせいらしい。掲句は昨年の冬、あきさ亭での句会で頂いた大根、今年なら一口とはいかないだろう、、、。(2016年冬詠)

雪の夜のホットミルクに薄い皮

吹くと皺が寄って、少しだけ片寄った隙間から啜るとアッチッチとなるぐらいが美味しいですね。最近は健康番組のおかげでこれが脂肪かなんて思ったりしますが、やっぱりしっかりと皮の張る濃い牛乳のほうを好みます、、、。(2016年冬詠)

外に出て何するでなし冬日和

日差があると何だか春が近づいて来たような気がしてつい外に出るのですが、かと言って取り立ててする必要がある事もなし、しばらくその辺りを眺めてはまた部屋に。ちょうどそんな日々です、、、。(2016年冬詠)

ヌートリアざんぶと冬の川に入る

掲句は昨年の冬ですが、夏ごろからやたらとヌートリアを目にするようになりました。大きなネズミぐらいの生まれたばかりのヌートリアから立派な成獣まで、小さくてじっとしているとホント可愛いのですが、農家の方にとっては大敵なのでしょうね。そのヌートリア、散歩で川べりを歩いて行くと、早め早めに川に飛び込んで岸を離れて行きます。それもけっこうな勢いで、ザンブとか、ドップンとか寒そうな音をさせて次次に、、、。(2016年冬詠)