冬日向古材で造る農具小屋

いつまでも休んでばかりはいられない、とばかりに家庭菜園の側に建っている農具小屋の修理をされている男性。小屋は見るからに古材の寄せ集めだが造作はしっかりしている。元は何をされていた方だろうか、、、。(2022年冬詠)

氏神の人なく灯る三日かな

近くの小さな神社です。普段は灯りもなく無人ですが、お正月三が日(時々消し忘れでもっと長く)は終日裸電球が灯っています。人はやはり居ません。拝殿の前にみかんの箱が置かれ「ご自由にお取りください」の貼紙がありますが、さすがに三日ともなるとたいてい空です、、、。(2023年新年詠)

撫で牛の背ナに雪置く初社

「あれっ?」この句はどこかで、と思われた方、ありがとうございます。昨年の年賀状に使用した句です。
明けましておめでとうございます
本年も変わりませずご愛顧のほどをお願い申し上げます、、、。(2023年新年詠)

寒風やテントの下の弁当屋

コロナ以来の事でしょう。レストランの前の駐車場にテントを張って弁当を販売をしている。「弁当あります」と書いた幟旗が数本、寒風にゆれている。テントの下には机の上に積み上げられた弁当、その弁当で風を避けているような、寒そうに身を縮めた女性の店員、、、。(2022年冬詠)

名園の池の氷の花模様

昨年の暮、所用で市役所へ行ったついでに散策した近くの衆楽園の池が一面に凍っていました。それも池にそそぎ込む水による漣のなせる業か、小さな襞が重なって広がり、まるで一面に花が咲いたように。さすが名園と感心した次第です、、、。(2022年冬詠)