小春日やジャズの流るる丼屋

前から国道沿いに出ている看板が気になっていた丼屋に寄ってみた。思っていたのは昔ながらの丼屋だったが違っていた。扉を開けて入るとモダンな店づくり、ジャズが流れていた。カツ丼とか親子丼はメニューに無かった。「鶏天タルタル丼」?と思いながら注文、、、。(2024年冬詠)

受け継ぎし遺伝子の業木の葉髪

今年の春から急に髪の質が変わってきたような気がする。へなへなに柔らかくなって、頭頂部が薄くなってきたような気がする。工事で春からプールを変えたから、その水質のせいかと思ってキャップを水を通さないゴム製に変えてみたりしたが、どうもそればかりではなさそうだ。と言う事は齢のせいかと親父の同年代の頃の頭を思い出してみたりする、、、。(2024年冬詠)

故郷に仰ぐオリオン明け近し

明け方近くに起きだして空を仰ぐとちょうど真上あたりにオリオンが見える。眼鏡の無い眼には滲んではいるものの四隅の星と真ん中の三ツ星の存在は分かる。それぐらい空気が澄んで空がきれいと言う事だろう、、、。(2024年冬詠)

葉の裏に耐えて日を待つ秋の蝶

蝶は強い。何千キロも旅をしたり、寒さにも耐えて冬の日差に飛び回ったりする。とは言うものの、深秋の枯れかけた草の葉の裏でじっと日差を待っている蝶を見ると、やはり可哀そうに思う、、、。(2024年秋詠)