毎年の事ですが、毎日です。しばらくは桜を見る日々が続きます、、。(2024年春詠)
西東忌列車通ればゆるる店
四月になりました。エイプリルフール、西東忌、いろいろありますが今年は西東忌の句です。おしゃれな西東三鬼が行くような店ではありません。地方の線路沿いの小さな中華料理店です。列車の本数も少なくて食事中に一度揺れたのみですが、その時はびっくりしました、、、。(2024年春詠)
春の川音転がしてころがして
水の増えた小川、くるころくるころ音がする、、、。(2024年春詠)
病院の面会禁止花曇
知り合いが入院したと聞いたので見舞いに行こうかと思ったが、ちまたの話でコロナ禍以来どこの病院でも面会禁止や見舞いの品に制限があると聞いたので、念のため病院のHPを確認したら案の定見舞客は完全にシャットアウトだった。まあ私が覗いたところで良くなるものでもないか、と思いながら過ごしていた頃の句、、、。(2024年春詠)
白木蓮とそば屋ふみきり鳴り続く
踏切の向こう左側に蕎麦屋の看板、手前右手のお屋敷に手入れの行き届いた白木蓮の大きな木。単線の一両だけだから通る期間は短いがそれまでが結構長い。白木蓮の咲くこの時期だけはその時間が楽しみとなる、、、。(2024年春詠)
山見つつ父と黄砂の話など
黄砂の季節になりましたね。古い古いまだ父の生きていた頃の事です。久しぶりに帰った実家で父と山を見ながら話した事がありました。とりわけひどいその日の黄砂で、近くの山まで黄色に見えていました。黄砂のニュースにふとその時の事を思い出して詠んだ句です、、、。(2024年春詠)
ほころびし梅に挨拶して通る
散歩途中にある梅、やっと咲きだした。毎年遅いと思っていたが今年は特に遅かった。例年のごとく一応梅にも声をかけておく、、、。(2024年春詠)
山の湖ひと回りして鳥帰る
帰る方向を定めるためか、この場所を記憶にとどめるためか、集団で湖の空を一まわりして、それから山の向こうへ消えてゆく、、、。(2024年春詠)
春昼の机上の熟れてゆくバナナ
青いぐらいのバナナが良いか熟れたバナナが良いかと言われると熟れたほうと言います。もちろん適度にですよ。適度にスイートスポットが出来たバナナ、冷蔵庫の中で真っ黒になったバナナは嫌いです、、、。(2024年春詠)
春時雨押せばすぐ咲くジャンプ傘
ちょっと遅めの春時雨、、、。(2024年春詠)