至福の時間、、、。(2024年冬詠)
歩きては拾ふ言の葉冬ぬくし
いい加減なもので、ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに暖かい日差がありがたい日々、、、。(2024年冬詠)
小春日やジャズの流るる丼屋
前から国道沿いに出ている看板が気になっていた丼屋に寄ってみた。思っていたのは昔ながらの丼屋だったが違っていた。扉を開けて入るとモダンな店づくり、ジャズが流れていた。カツ丼とか親子丼はメニューに無かった。「鶏天タルタル丼」?と思いながら注文、、、。(2024年冬詠)
受け継ぎし遺伝子の業木の葉髪
今年の春から急に髪の質が変わってきたような気がする。へなへなに柔らかくなって、頭頂部が薄くなってきたような気がする。工事で春からプールを変えたから、その水質のせいかと思ってキャップを水を通さないゴム製に変えてみたりしたが、どうもそればかりではなさそうだ。と言う事は齢のせいかと親父の同年代の頃の頭を思い出してみたりする、、、。(2024年冬詠)
故郷に仰ぐオリオン明け近し
明け方近くに起きだして空を仰ぐとちょうど真上あたりにオリオンが見える。眼鏡の無い眼には滲んではいるものの四隅の星と真ん中の三ツ星の存在は分かる。それぐらい空気が澄んで空がきれいと言う事だろう、、、。(2024年冬詠)
石蕗の花を洗ひて昨夜の雨
石蕗の花が咲き始めました。掲句は昨年の朝の散歩で見つけた雨後の石蕗、雨に洗われた花の色が朝日の中でいっそう輝いて見えました、、、。(2024年冬詠)
今更と思ふ夏日の冬初め
俳句とは言えませんが去年の句帳を見ていたらこんな事を書いていましたよ、、、。(2024年冬詠)
冬といふ一字に来たる寒さかな
冬になりました。掲句は昨年、、、。(2024年冬詠)
天気図の西高東低冬隣
暑い寒いと言っているうちに早くも冬はそこまで、、、。(2024年秋詠)
葉の裏に耐えて日を待つ秋の蝶
蝶は強い。何千キロも旅をしたり、寒さにも耐えて冬の日差に飛び回ったりする。とは言うものの、深秋の枯れかけた草の葉の裏でじっと日差を待っている蝶を見ると、やはり可哀そうに思う、、、。(2024年秋詠)