隣家は女性の三人暮らし、その隣家の前が騒がしい。どうやら蛇が現れたらしく、慌てて家の中に声をかけている。外の声しか聞こえないが、「何とかして!」「そんな事言ったって!」「見てないと家のほうへ来たらどうするん!」、しばらく聞き取れない声がして静かになった。先日の事、、、。(2017年春詠)
投稿者: 牛二
起こされて畝荒々し春の霜
前日耕されたばかりの田圃、トラクターの勢いがそのまま表れている。その上に霜が、、、。(2017年春詠)
日の本の国に生まれて桜かな
説明不要!、、、。(2017年春詠)
春旅の別れ出会ひを見る車窓
昨年の春、高速バスで久しぶりに大阪へ行きました。進学か就職か、まずは始発駅での深刻そうなお母さんとあっけらかんとした少女の別れがありました。途中のバス停では運転手さんに託して小さな男の子を旅に出す心配そうなお母さんの顔、そして終点ではその小さな子と迎えに来たおばあちゃんの嬉しそうな出会いの顔が。旅は楽しい、、、。(2017年春詠)
初燕声に飛形を確かむる
空のどこかで聞き覚えのある声がする。もしかして燕?、と飛形を確かめる。初燕、3月27日が記憶の中の平年値、今年は3月22日だった、、、。(2017年春詠)
蘆の角水の裏より空つつく
たぶんこんなだろうと、、、。(2017年春詠)
枯色に透ける草色春の霜
遅ければゴールデンウィークぐらいまで霜が降りることがあります。ただ野の色は冬の霜ほど厳しい白さにはならず、しだいに緑色を含んだ色に変化していきます、、、。(2017年春詠)
亀出でよ田螺も出でよ庭の池
アイビースクエアの一角に池があり、沢山の亀がいます。亀も嫌いではありませんが、なんだか違和感を感じるのは外来種のアカミミ亀だからだろうと思います。小さい時にはミドリガメとして可愛がられた亀です。言わば人間の犠牲になった亀ですね。田螺は?、いないだろうなあ、、、。(2017年春詠)
畳屋の前は休田花なづな
時々通る散歩コースに畳屋(の工場)があります。前は田圃です。一面に薺の花が咲いて風に揺れています。目立たない花ですが一面に揺れている様は見ごたえがあって好きです。その畳屋さん、休みが多いと思っていたらどうやら閉めてしまったようで、機械の音もラジオの大きな音も聞こえなくなってしまいました。ナズナ、通称ぺんぺん草、、、。(2017年春詠)
残雪のここにも一つ富士の山
〇〇富士と呼ばれる山はよくありますが、これは自分で勝手にまるで富士山と思った散歩途中で見た残雪の山です、、、。(2017年春詠)