蛍火や恋に音無き時ありて

先日帰省し久しぶりに蛍を見てきました。十匹に満たない数でしたが昔と同じ景色が見られました。逃げるように飛ぶ蛍、それを追うように飛ぶ蛍、川音以外に雑音の無い中で繰り広げられる蛍の恋、、、、。(2024年夏詠)

家古りし雨樋古りしさみだるる

家が古くなると雨樋も古くなる。どうやら途中に穴が開いているらしい。雨が続くと二階の雨樋から一階の屋根にうるさいぐらいに雨だれが音になる。住人も年取れば家も年取る。いまさら直してもなあと思う、、、。(2024年夏詠)

沖縄忌より次々と日本の忌

日本では今年は戦後八十年、新聞でも関連記事がずいぶん早くから取り上げられています。それを目にする度に平和への思いを新にするのです。今日は沖縄忌、沖縄慰霊の日です、、、。戦争をしても何も良い事は無いのに、中東ではまた新たな戦争の火蓋が、、、。(2024年夏詠)

シャツ一枚パンツ一枚梅雨の窓

昭和の時代、一時期を過ごした安下宿の二階を思い出しての句。窓の外に電信柱があって、門限を過ぎたらそれを上って二階から入るようにと、前の住人から教えられていた。利用した事数度、古き良き時代、、、。(2024年夏詠)