緑蔭に入りて風のなすがまま

句会帰りに寄った道の駅、裏に田圃が見渡せる広場があり、大きなケヤキの木の下にベンチが置かれている。暑い日だった。自動販売機で買ったアイスコーヒーを傍のテーブルに置き、ドッカとそのベンチに座ると、後はもう風のなすがまま、しばらくは動く気になれなかった、、、。(2014年夏詠)

水口に旅のはじまる根無草

ついこの間田植が終わったばかりなのに、今朝見るともう浮草が発生して、排水口あたりに集まっています。毎年同じように繰り返されることですが、自然って不思議なものですね、、、。さてここから浮草の旅が始まるわけですが、いったいどこまで流れて行くのでしょう?海までたどり着けるのでしょうか?なんてことを考えたりします、、、。(2014年夏詠)

現とも夢とも明けの時鳥

年に何度かこんな朝があります。夢の底でホトトギスの声がする。「あぁ、ホトトギスだ」と思いながら目を開けると外はまだ白みかけたばかり、そのまままた眠りに落ちていきます。次に起してくれるのは雀の声、この時には外はもう完全に明るくなっています。この気持ちよい時間、いったいどれくらいの時間が経過しているのでしょう。長いようでもありますが、実は短い時間での出来事なのかも知れません、、、。(2014年夏詠)

風一閃日傘さらはる神の宮

まるで神の悪戯、女性が日傘を畳まずに横に置いて、拝殿の前に進み出たちょうどその時、合わせたように強い風が吹き、女性が手を伸ばす間もなく、日傘が転がって行ったというシーンですが、説明が無いと分かりませんね、、、。(2014年夏詠)

ゲリラてふものもありけり夏の雨

いよいよ梅雨ですね。ほどほどに降って欲しいものですが、近年の雨の降り様には驚くことが多いです。かく言う我家も吉井川の側、「水が出たらなあ、あんたのところが一番に浸かるんで」と近所の古老に脅されています、、、。(2014年夏詠)

明易のワールドカップ良かりけり

掲句は昨年の男子ワールドカップ、仕事の無い身にとっては明け方の試合も何のその、しっかり楽しませてもらいました。今年の女子ワールドカップは今月の6日から、場所はカナダです。時間はどうかな?と日本チームの日程を見ると、11時、11時、6時、これまた仕事の無い身には好都合です。ちなみに決勝まで行くと、7月6日8時がキックオフ、、、。(2014年夏詠)

道の駅毛虫注意の札下がる

国道429号線にある道の駅「かもがわ円城」にある駐車場脇の藤棚です。先日寄ったらやはり今年も下がっていましたよ。赤い大きな字で「毛虫注意」と、、、。下から覗いてみましたが、まだ大丈夫のようでした、、、。いたって地味な道の駅です。(2014年夏詠)

青々と明け六月の朝であり

六月になりました。庭も田圃も山も、朝の緑が何とも言えず美しい季節です。願わくはそのまま気持ちよい一日になって欲しいものですが、一転真夏の暑さになってしまう、この今年の天候はなんだ!と思ってしまいます。そうでなくても身体の順応性が落ちているのに困ったものです。熱中症にはくれぐれも注意しましょう、ご同輩、、、。(2014年夏詠)