六月になりました。庭も田圃も山も、朝の緑が何とも言えず美しい季節です。願わくはそのまま気持ちよい一日になって欲しいものですが、一転真夏の暑さになってしまう、この今年の天候はなんだ!と思ってしまいます。そうでなくても身体の順応性が落ちているのに困ったものです。熱中症にはくれぐれも注意しましょう、ご同輩、、、。(2014年夏詠)
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早乙女の田植足袋ある水田べり
この辺り、今日が田植のピークです。と言っても昔と違い、一人ないし二人で作業されているところがほとんどです。田植機に乗っているのがご主人、畦道で待機しているのが奥様です。田植機で植えた後に補植をされるのは奥様の場合が多いように思います。補植は田植の後当分続きます。掲句は田植の一週間後ぐらいだったでしょうか、静けさが戻った夕刻の田圃の傍らに、田植足袋がきちんと揃えられて、、、。(2014年夏詠)
さつそくに朝の蜘蛛囲に捕まりぬ
これも結構なストレスになります、、、。(2014年夏詠)
めまとひを連れて風なき日の散歩
これが嫌なんです。まるでストーカーです。同じ道の同じ場所でいつも付きまとわれるのはなぜでしょう?近くにメマトイの発生源になるような所は見当たらないのですが、、、。(2014年夏詠)
薫風の吹くや生まるる詩一編
なんて事があれば良いのだけれど、、、。(2014年夏詠)
夏燕孕みし胎を翻す
燕は一夏に二回から三回子育てをするそうです。だから忙しい。まだ一番子の子育てをしながら二番子をお腹に宿すこともあるのでしょう。掲句、目の前で身を翻した燕のふっくらとした腹が印象的だった。母となるものの美しさは人間も動物も同じで美しい、、、。(2014年夏詠)
青嵐山肌をなめ川をなめ
山肌に風が当たると木々は白く葉裏を見せ、それが広がったかと思うと、風の動きに従って波となり押し寄せて来る。大川に出るとさっと波が立ち、これもまた面となって走って来る。風が過ぎると元の山と川。幾度となく繰り返される。風が気持ちよい季節、、、。(2014年夏詠)
浮沈みして鳰の子の数知れず
しばらく静かだった川が掲句のように賑やかになるのはもう少し先です。今は只ひたすら静かな川面が広がっています、、、。(2010年夏詠)
カメラ手の美女を掠めて夏燕
これも高松城跡での句、よくぶつからないものだと思う燕の飛翔、、、。掲句の美女は本物の美女ですが当日、美女は美女でも着ぐるみの美女に遭遇、何ともそのいでたちが気になるので、ネットで検索して行き着いたのが「わこの きぐるみ日記」というページ、思いのほか積極的に活動されている方で、以来毎日楽しみに覗いているページです。美女が気になる方、検索してみてください、、、。(2014年夏詠)
二の丸の跡の畑や薯の花
掲句は備中高松城跡、二の丸跡の看板のある場所は畑、青々と育ったジャガイモに薄紫の花が咲いていました。まさに兵共が夢の跡です、、、。私の住んでいる場所の近くにも構ノ城という城跡があります。水害で姫新線の線路の土手が流された時に、その城跡の土を修復に使ったそうで、今は小さな丘になった畑の隅に石碑が一つあるだけです、、、。(2014年夏詠)