近所のお宅にびっしりと実の生ったピラカンサスがあります。夕日が当たるとまるで夕日よりも赤いような色に輝きます。いつも雀が群れています。目の先2mほどの所なのですが、間に深い溝があって手は届きません。それを知っているのでしょう、私が通ってもいつも平気です、、、。(2016年秋詠)
もつれつつ音なく上る秋の蝶
見かける蝶の数も減って来ましたね、、、。(2016年秋詠)
山の湯の屋根を眼下の薄紅葉
奥津渓のもみじ祭りが10月28日から11月12日まであります。この期間は車の通行が制限されますので注意が必要です。ということで、たいていこの期間を外して出かけるのですが、、、。(2016年秋詠)
南瓜引く八岐大蛇引くごとく
去年は捨てた種から生えたカボチャが生垣に上り、ほったらかしにしておいたら生垣の外にいくつもぶら下がって、なんだか面白い景になった。最終的には5個ぐらいはまともな大きさの物を収穫したように思う。その最終日の句、生垣の間を縫うように伸びているものだから、引こうとすると力がいる。手元で蔓を引けば離れた生垣の上あたりのカボチャが揺れる。今年は生えてこなかったから休耕となった、、、。(2016年秋詠)
道を這ふ蟷螂重き腹を曳き
憐れでもあり、オスを食べてお腹が重いメスか、とも思い、このままだと車に轢かれるだろうなとつまんで横の草むらにポイと、、、。(2016年秋詠)
秋霖や笙ひちりきの音湿り
台風21号でやっと秋雨前線から逃れられたようですね。せっかくの秋に雨が多いのは困ります。掲句は昨年、倉敷阿智神社での句、、、。(2016年秋詠)
我が庭の雀運びし稲穂かな
時々こんな事が、、、。(2016年秋詠)
木の実降る我亡き後もその後も
当たり前の事ですが、、、。(2016年秋詠)
秋雲の速さは時の速さとも
ふとそんな風に思いました、、、。(2016年秋詠)
水音のかそけし棚田刈りし後
先日県南へ行ったら黄金色の田圃が広がっていました。県北の棚田ではすでに刈取後に伸びた芽が青々と育っています。そばを流れる水路は水も少なく、雑草に隠れるようにして細々と音をたてています、、、。(2016年秋詠)