こんもりと生えた小さな林の上に、伸びるだけ伸びた形で重機の腕と爪が静止して覗いていた。上方に開いた爪は、まるで空を掴もうとしているかのようだった。たまたま休憩時間だったのか、工事の音は無く、真っ青な空を背景に動かない重機の爪は、絵の中の一部品のようだった。いつもは威圧的に見える重機の爪が、この時ばかりは風景の中に溶け込んでいた、、、。(2014年秋詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
こんもりと生えた小さな林の上に、伸びるだけ伸びた形で重機の腕と爪が静止して覗いていた。上方に開いた爪は、まるで空を掴もうとしているかのようだった。たまたま休憩時間だったのか、工事の音は無く、真っ青な空を背景に動かない重機の爪は、絵の中の一部品のようだった。いつもは威圧的に見える重機の爪が、この時ばかりは風景の中に溶け込んでいた、、、。(2014年秋詠)
松山の空港通りにキャタピラー三菱という会社が有り、そこがお客様だったので何の用事だったか忘れましたが行った事が有ります。
黄色に塗られた重機が腕を伸ばして所狭しと置かれていた事を思い出します。
一番場所をとらない形だったのでしょう。
あ、そうなのか。
場所をとらない形とは思いませんでした。