急峻な山の斜面を削った僅かな平地に、山を背にして杣の家はある。家の前に狭い庭があり、その先はまた切り立った石垣となっている。覗くと足がすくむ高さだが、ギリギリの所に植えてある小菊の群と、それを倒れないように守っている杭と横に括った細い竹が、防護柵の代わりとなっているだけだ。夕日は谷を隔てた向かい側の山に沈んで行く。山の日暮は早い、、、。(2002年冬詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
急峻な山の斜面を削った僅かな平地に、山を背にして杣の家はある。家の前に狭い庭があり、その先はまた切り立った石垣となっている。覗くと足がすくむ高さだが、ギリギリの所に植えてある小菊の群と、それを倒れないように守っている杭と横に括った細い竹が、防護柵の代わりとなっているだけだ。夕日は谷を隔てた向かい側の山に沈んで行く。山の日暮は早い、、、。(2002年冬詠)
ご先祖様が切り開いて作った杣の家、先日TVで徳島祖谷の標高500m以上の一軒家に住む57歳の人が出ていました。
お母さんが守っていた畑を守るために、病気で平野に移った母の代わりに自分が一人住んでいるそうです。
月に2度位は町に降りて煙草を買ったり散髪したりだが普段は一人きり、そうまでして家や畑を守る人はますます少なくなる事でしょう。