建前のクレーンはいつもぬっとした感じで屋根の上に現れている。遠くから見ると動くでもなし、止まっているでもなし、よく見るとやっぱり動いているのかと言った感じである。先日覚えのある辺りにクレーンを見つけ、犬の散歩がてら足を伸ばしてみたら、やはり私がかつて「西東三鬼読本」をいただいたお婆さんの屋敷があった所だった。ひと目で最新のソーラー住宅といった二階建ての屋根の構造、その上に何人もの男たちの緊張した姿があった。少し離れてそれを見上げている若い男女が施主だろう。犬を連れて通り過ぎようとしたら、にこやかに挨拶をしてくれた。そういえば我家にも同じような日があったなあ、、、。(2013年秋詠)
東京勤務時代、24階から見る景色はあちらにもこちらにもクレーンがにょきにょきと立っていました。
さすが大東京、いつもどこかで開発が行われている様です。