賑やかな我が家の屋根の上、と思っていると一斉に飛び立って行く。しばらくするとまた戻って来る。どうやら我が家の屋根の上が田圃への出撃基地になっているらしい。昨年の句、、、。それが、なぜか今年は雀が少ない。と思っていたら2日の朝刊に雀が「絶滅危惧種」相当の急激な減り方をしているという記事が出ていた。我が家の周りだけの事ではないらしい、、、。(2023年秋詠)
投稿者: 牛二
秋澄むや女性の声のよくとほる
田舎だから音が少ない。秋に限った事ではないが、女性の声はよく透る。立話は小さな声でして欲しいなと思いながら散歩の道を変える、、、。(2023年秋詠)
明日へと繰り越す雑事秋の暮
十月。日暮が早くなった。それを理由にする訳では無いが、まあ明日でいいかと翌日に繰り越す事が多くなった、、、。(2023年秋詠)
秋の蝉つひに声せぬ朝となる
いつからだろう?気づくと朝の散歩の並木道で蝉の声が聞こえない。無理もないか、朝はさすがに涼しくなって、九月も今日で終わり、、、。(2023年秋詠)
芋の露畳一枚ほどの畑
道の駅で買って来た里芋の中に皮を剥けないほど極小の芋が入っていた。それを庭の隅に植えておいたら芽が出て、大きくはないが露の玉が出来る程の葉っぱになった。芋は小さいだろうと露の鑑賞だけにとどめたのが昨年。今年もまた芽が出て、期待していたら暑さに負けて、葉っぱが枯れてしまった。今再び小さい葉っぱが出ているが露がたまるほどでは無い。このまままた一年、、、。(2023年秋詠)
鰯雲仰げり首の痛きほど
やっと秋らしい雲が見られるようになりましたね。掲句は昨年の鰯雲、今年は鰯雲まではまだ、、、。(2023年秋詠)
家庭菜園ラヂオの音と虫の声
朝の散歩の途中にある家庭菜園、いつもの男性が作業中、大きな音でラヂオが鳴っている。負けじと聞こえる虫の声。一人を満喫している雰囲気が羨ましい。私より少し年上か、、、。(2023年秋詠)
初鴨の水脈広げしがまだ七羽
暑い暑いと言っているうちに初鴨の季節になりました。掲句は昨年、まずは七羽だけ、広い川面を大きく使っていました。今年もすでに、、、。(2023年秋詠)
山寺の仰ぐ石段天高し
さあ登ろうか!と仰いだ某山寺の古びた石段、さらにその上に秋の青空が見えている、、、。(2023年秋詠)
影連れて鷺の飛翔や秋の川
秋の山の次は秋の川での一句。秋の川の水面は静かで物がよく映る。水面近くを飛ぶ白鷺、水面に映るその影がまるで対称、、、。(2023年秋詠)