木に絡むまだ艶めける穴惑

掲句は昨年、我が家の生垣に見つけた冬眠前の蛇、、、。今年は蛇の数が少ない年でした。餌となる小動物が少なかったという事なのかも知れません。そう思って考えてみると、確かに河原で聞く牛蛙の声も少なかったように感じます、、、。我が家に来る蛇は少なくて結構なのですが、、、。(2016年秋詠)

面影のあらで色なき風の駅

掲句、昨年の秋、久しぶりに駅に行くと工事中で、以前とはまるで違っていた。工事用の仕切りに囲まれた一画、以前は何か建物があったような記憶があるが、それが何だったか思い出せない。広い空間にポツンと置かれたベンチに腰かけてしばらく風に吹かれてみた、、、。(2016年秋詠)