線路近くに住んでいるので日常的に踏切の音を聞いています。同じ踏切の音も雨の日に聞くと何となく濡れた音に、、、。(2021年秋詠)
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出るやまた降り出す秋の雨三日
やっと秋らしくなったと思ったら今度は雨続き、都合よくは行かないものです。昨年の句、、、。(2019年秋詠)
ドリップを待つ間の秋の雨の音
いつまでも暑いですね。雨が恋しい、、、。(2019年秋詠)
軒下を伝ひ行く猫秋の雨
倉敷での句。田舎の猫はこうは行かない。雨が嫌いな猫は身を潜めて、ひたすら雨が止むのを待っている。そうでない猫は、濡れて帰るか、、、。(2016年秋詠)
捨て犬の人恋ふ目つき秋の雨
奥津湖の湖畔に古民家風の店があります。その近くの広場に数年前から見かける白い犬がいます。捨て犬なのか、迷子になって置いて行かれたのか、車を止めると確かめるようにこちらを見ます。近寄ってくるのでも、逃げて行くのでもありません。ただじっと見ているのです。晴れている日はよいのですが、雨の日にその目を見ると、ちょっと辛いのです、、、。(2015年秋詠)
ビーナスに欲しき着るもの秋の雨
西川緑道公園にヴィーナス像があります。右手で腰の前を布で押さえ左手で胸を隠しながら恥ずかしそうに少し前かがみになって横を見ている、良く有る形のヴィーナス像ですが、残念ながらいつ行っても汚れっぱなしで、せっかくの白い肌が台無しになっています。恥ずかしそうなのは汚れているからかも知れないとさえ思えてくるのです。雨に濡れるとその汚れがよけいに黒ずんで見えてしまうのです。何か着る物でもあれば掛けてあげたいところ、、、。(2014年秋詠)