遅いよりは早いほうが良いとの事で、昨年の七月に母の七回忌を行った。実家のお寺さん、まだ若いのによく勉強されていて説教が上手、ついつい引き込まれてしまう。と言いながら本堂の外で鳴く鶯の声をしっかり聴いていた、、、。(2017年夏詠)
カテゴリー: 2017
ひび割れの奥に地の闇青田干す
ちょうど青田になった頃、根をしっかりさせる為に一度水を抜いて田を乾かす。昔はもっと遅かった気がするが、今の稲作は田植から収穫まで四か月、今が干し時のようだ。水が引いて太いひび割れが出来、土の匂いがしてくる。しばらく乾かした後に、いつの間にかまた水が入れられている、、、。(2017年夏詠)
緑蔭に休憩長し女子衆
某所で見た緑蔭での休憩風景、にぎやかです。それにしても長い。皆さん勤務時間内のようではあるのですが、、、。(2017年夏詠)
箒触れ雲散霧消梅雨茸
雨上がりの庭には時々変な物が生えて来る。庭に敷いた枕木の間に小さな団子状の怪しいかたまりがある。何だコレ?と箒でつついた途端に煙状に粉が出て飛び散った。まるで忍術のよう、、、。(2017年夏詠)
戸を開き心を開き夏座敷
やっと天気予報から雨のマークが消えました。これぐらい晴れの日を待ち望んだ年も珍しいですね。県南ではとんでもない水害が起こってしまいました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。我が家も川の近くですが、幸いにも何事もなく過ぎてホッとしています、、、。(2017年夏詠)
伸びきつて端が地に着く蚊遣香
使いさしで消しておいた渦巻の蚊取線香、線香立てに差した真ん中を中心に円錐形に垂れて元気がない。上下反対にするとしばらくは漏斗状に形を保っているが、端から次第に下がってくる。当然の事ながら火をつけてもすぐ消える、、、。(2017年夏詠)
万緑や山雨あがりて雲となる
ほどよく降った後の雨上がりの山、緑の山肌を這うようにして雲が上っていく。ほどよくと注釈を付けておこう。ゲリラ豪雨や長雨はご免被る、、、。(2017年夏詠)
紫や赤やと花を黒揚羽
詳しくなくて黒っぽい揚羽は黒揚羽で詠んでいますが、実は何種類もあって、我が家にもとりわけ大きくて立派な黒揚羽がやって来ます。この際だからと調べてみたら、どうやらモンキアゲハと言う種類のようです、、、。(2017年夏詠)
犬も猫も眠りて梅雨を過ごしけり
普段でも眠っていますけどね、、、。(2017年夏詠)
大鯉のはね万緑の山揺るる
これも散歩風景、山も緑、川も緑、、、。(2017年夏詠)