つかの間の梅雨の晴間をご苦労さま。よく働いてくれます、、、。(2017年夏詠)
カテゴリー: 2017
目薬の鼻まで垂れて半夏生
今日は半夏生、、、。(2017年夏詠)
雨の間をするりと咲きし野萱草
雨上がりの夕方の散歩、薄暗がりの草の間に一つだけ咲いた萱草の花を見つけました。なぜだかホッとする色です。早くも七月、梅雨ももう少し、、、。(2017年夏詠)
田の蝌蚪の覗けば右往左往かな
田植から一か月あまりの田圃、オタマジャクシがたくさん発生しています。いきなり覗いて逃げ惑う姿を楽しんでいます。春の季語の蝌蚪ですが、どちらかと言えばこの時期の田圃の蝌蚪のほうが見慣れています、、、。(2017年夏詠)
青梅雨や山の湯宿の昼灯
いい加減なもので梅雨の晴間も続くと雨が恋しくなる。掲句は昨年、429号線沿いにある小さな温泉、小森温泉の昼灯、、、。(2017年夏詠)
睡蓮や鯉の眼のつぶらにて
睡蓮の間を餌を求めて寄って来る錦鯉、上目使いのそのまなこ、どの鯉もつぶらです、、、。(2017年夏詠)
腰かけて尻の涼しき陶の椅子
先日吟行で「むかし下津井回船問屋」へ行ったら陶枕を展示してありました。昔我が実家にもあって、父が涼しいと言って昼寝で使用していたのを思い出しました。人間の知恵ですね。こちらは頭ではなくお尻ですが、これも涼しいのです、、、。(2017年夏詠)
野にありて己小さし雲の峰
自分の存在が小さく思える瞬間。もう少し、、、梅雨が明ければ、、、。(2017年夏詠)
父の抱く赤子泣くほか無き暑さ
湿度が高いだけに梅雨の晴間の暑さは特別なものがある。孤軍奮闘の若いお父さん、昨年6月22日に見た風景、、、。(2017年夏詠)
凌霄もポストも赤し山の局
句会への途中で見かけた山の中の小さな郵便局、入ればきっと働き者の親切そうな若い局長さんに出会えそうな、、、。(2017年夏詠)