高い塀の上からはみ出して見える凌霄葛、密の状態で花をつけています。朝に掃除されその後に散ったのでしょう、歩道にも数個、、、。(2020年夏詠)
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咲き上る凌霄に空まだ重し
明けきらぬ梅雨空の下で凌霄花の朱色の花が咲き誇っています。かつて通った道の側の凌霄花、確かこの家の凌霄花の芯は不要になった有線電話の電信柱だった。いまではまるで「凌霄花の木」と言えそう、、、。(2018年夏詠)
凌霄もポストも赤し山の局
句会への途中で見かけた山の中の小さな郵便局、入ればきっと働き者の親切そうな若い局長さんに出会えそうな、、、。(2017年夏詠)
凌霄の遠目に暮るる里の家
凌霄花は農家の庭先によく似合う。これも通勤途中にあるお宅。不要になった電信柱に凌霄花を登らせ、登りきった凌霄花がさらに枝を張り、まるで一本の木のように丸ごと花に覆われた姿は圧巻だった。凌霄花を知ったのは俳句を始めてからだが、知ってからは毎年このお宅の凌霄花を楽しみにしていた。(1999年夏詠)