かいつぶりの声はするのですが姿が見えません。大川一枚隔てた向こう岸の崖の下、人間が近づけそうにない、たぶんあの辺に浮巣があるのだろうと想像するのですが、実物はまだ見たことがありません、、、。(2021年夏詠)
カテゴリー: 2021
田蛙の止んで闇より他に無し
田蛙のシーズンです。一斉に鳴いて、一斉に黙って、それが田圃単位ぐらいで伝播していくような気がします。不思議です、、、。(2021年夏詠)
雨に散り風に散りして山法師
山法師が散り始めました。咲き始めは小さかった花がまるで見違えるような大きさになって、雨に散り、風に散り、、、。(2021年夏詠)
薫風や仰ぎて高き杜の木々
五月も最終日、近所の神社の緑がきれいです。ご多聞に漏れず大きな神木がそろっています、、、。(2021年夏詠)
夏蝶や閂黒き大手門
行ったわけではありませんが過去の記憶から、、、。(2021年夏詠)
銀輪の植田の影も走りけり
水色の大きなランドセルを背負って蚊の鳴くような声で挨拶してくれていた近所の女の子、しばらく見ないので大きくなったろうと思っていたら、先日ヘルメットをかぶって自転車で登校する女子中学生を見かけた。まだ制服も自転車もヘルメットも借りてきたような感じで、すぐにあの女の子だとわかった。早いものです、、、。(2021年夏詠)
聴覚の端に確かに時鳥
今年もホトトギスの声が聞こえ始めました。以前に比べると数が少ないような気がするのですが、それが本当に少なくなったのか、それとも単なる年齢による聴力の衰えなのか、何とも、、、。(2021年夏詠)
菜園の玄人はだし薯の花
何をやっても器用な方です。家庭菜園もその一つ、四季折々の野菜をいつも上手に作られています。ジャガイモの花が咲いています。玉ねぎ、ニンニクもそろそろ取り頃のようです、、、。(2021年夏詠)
田蛙に皆既月食ゆくりなし
昨年の5月26日は皆既月食だったようです。田蛙は春の季語ですが、この辺りで田水が入り田植が始まるのは五月の下旬、すなわち田蛙の合唱が聞こえるようになるのは今頃からなのです。蛙たちに皆既月食はどう映ったか、、、。(2021年夏詠)
餌やつて諭す犬の子柿の花
犬の思い出です、、、。(2021年夏詠)