油断大敵、、、。(2021年春詠)
カテゴリー: 2021
春の鴨陸の轍に沿いてゆく
誰がつけたのか河川敷の公園に深い轍、陸に上がった鴨がその轍に沿ってよちよちと移動。鴨の足では仕方ないか、、、。(2021年春詠)
たちまちに滲んで春の飛行雲
湿度の関係でしょうか、春は飛行機雲の発生が多いように思います。そして空に見つけたその雲、滲むのが速いような、、、。(2021年春詠)
囀の鳥も二度寝かまた静か
夜明がずいぶん早くなりました。鳥の声で目覚めるのですが、その鳥の声、しばらく囀るとまた静かになるのです。私が起きだすのは始発が通ってから、それまで静かになった鳥に合わせてもうひと眠りです、、、。(2021年春詠)
山藤の水辺に咲けば水に垂れ
河川敷の工事で使用した土に種か根か混じっていたのでしょう、岸辺ギリギリのところに山藤が生えて毎年花をつけます。と言っても縋るほどの木もなく、ほとんど地を這うような位置から枝を伸ばし花をつけます。自ずとその房の先は水に、、、。(2021年春詠)
三日月のうるむ夕空春時雨
外に出てみると地面が濡れている。見上げると潤んだ三日月、残りの雨が間をおいて頬に落ちてくる、、、。(2021年春詠)
花は葉に一本桜風に鳴る
最近売り出し中の県北の山間部にある一本桜、ちょっと遅かったようで既に葉桜、風の強い日でした。桜の近くに古いお墓がいくつかありました。そう言えば有名な醍醐桜の近くにも古いお墓があったように記憶しています。今で言えば樹木葬、桜の近くで眠るのも悪くありませんね、、、。(2021年春詠)
柄杓にて蛙汲み出す甕の底
雨水受けに置いている甕、水は日々の水やりで使います。なぜか蛙がよく入ります。水と一緒に汲み出そうとするのですが、器用に柄杓を避けて泳ぎ回ります。それもこれまで、さすがに水面が下がり、水が少なくなるとこちらの勝ちになります、、、。(2021年春詠)
風光る満艦飾の雨上がり
待ちに待った雨上がり、待っていましたとばかりに干される洗濯物。こんな句を残しているのできっと昨年は雨が続いてこんな光景だったのでしょうね。今年は、雨は少ないですね。その代わり暑い、、、。(2021年春詠)
揺蕩うて潮入川の花筏
どのように散ろうと桜の勝手なのですが、今年の桜は長持ちがした分散り方がもう一つでしたね。掲句は昨年の倉敷で、、、。(2021年春詠)