蛇に会ふベルト一本ぶんほどの

出会いはいつも突然なので驚いてしまいます。掲句は昨年、今年の初お目見えは4月7日でした。やはり1メートルはゆうにある青大将、朝で寒かったせいか全く動かずじっくりと観察しました、、、。(2021年春詠)

バッサリと切られスッキリ松の芯

散歩で久しぶりに通った道沿いのお宅の庭の松。ある朝見るとやけにすっきり。むさくるしく二階の窓を隠すほどに伸びていた枝もきれいに整理されていました。見事と言う他はない、、、。(2021年春詠)

うららかや坊主加はるかくれんぼ

吟行で寄ってみた某お寺、数人の子供がかくれんぼをしていた。そこへ現れた作務衣姿のお坊さん、一声かけるとすぐにかくれんぼの仲間に加わって行った。どうやら自分の子供も混じっているようだったが、しばらく楽しそうな声が続いていた、、、。(2021年春詠)

春光の屋根より雀零れ落つ

近所の平屋のお宅の屋根は毎朝雀の声で賑やかです。下を通っても平気で遊んでいます。時々もつれるようにして落ちてきます。落ちる先は塀の内側、なので私からは見えません。屋根も塀も薄茶色の和風のしゃれたお家です、、、。(2021年春詠)

階段のあれば昇降春の昼

今日は桜の句はお休みです。散歩する人にも人それぞれの理由があるのでしょう。散歩の土手から河原に降りる階段を何度も降りたり昇ったり、しばらく歩いてまた次の階段があると降りたり昇ったり、、、。(2021年春詠)

門までの傾斜なだらか芝桜

桜は桜でも今日は芝桜です。田舎の道路から畑一枚向こうの、一段高いところに大きな門と塀のある農家らしいお宅。道路から門までのゆるやかな坂道の両側、門の両側にも芝桜が満開。というかどうやら芝桜が地域の村おこしの材料のようでした、、、。(2021年春詠)