囀を仰ぎて上る米寿坂

倉敷阿知神社の米寿坂。数えた事はありませんが米寿坂と言うからには八十八段でしょう。いつも鳥の声が豊富で、必ず何度か立ち止まって上を見ます。と言えば聞こえはいいのですが、実は急階段で一気には登れないのです。今が古希です。実際に米寿になった時にこの階段を自分の足で登れたら立派だと思うのですが、仮にその頃生きていたとしても、その頃には倉敷まで出かけていく事もままならない状態でしょうね、、、。(2021年春詠)

鷹鳩と化し鶏の餌をあさる

「鷹化して鳩と為る」面白い季語があるものですね。七十二候のひとつ、啓蟄の第三候で中国の俗信からきたものとの説明があります。掲句、一度使ってみようと思っていたら出会った倉敷での景。鶏と一緒に餌を啄んでいる鷹、ではなくて鳩、、、。(2021年春詠)