ご近所の農家のお二人です。かつてお屋敷があった場所だとか。今は畑、農作業の合間に春の日差を受けながら花桃の下で仲良くお茶の時間のようでした。婦唱夫随のご夫婦です、、、。(2021年春詠)
カテゴリー: 2021
我が庭に狭き空あり初燕
今年の初燕は3月11日でした。散歩から帰って家に入ろうとした時に何やら聞き覚えのある声が、「?燕?」と思って空を見上げましたが声は視界の外、あわてて家の前の道路まで出て見上げると、いましたよ!飛翔も声も確かに燕、早いものです。掲句は昨年、昨年は運よく庭から見えました、、、。(2021年春詠)
春ぼこり目立つ日差の中に寝て
やっと暖かくなってきました。二階の部屋で日差の中に寝転んでいると良い気持ちです。やたらと埃が目につきますが、、、。(2021年春詠)
湧くやうに人現るる春の道
不思議なものですね。暖かくなると急に歩く人が増えてくるのです。朝の散歩、、、。(2021年春詠)
知らぬ間に日差傾く春炬燵
なかなか抜け出せないのが春炬燵、暑いと思いつつ入っているのだから始末が悪い。テレビなんぞ見ているとつい時間が経ってしまいます。傾いた夕日がちょうど座っている位置の側頭部ぐらいにじんわりと当たってくるのです。外を見ると真っ赤な夕日、まるで炬燵に入っているのを責められているような気分になります、、、。(2021年春詠)
猫草の名の苗札も並びけり
昨年の春、某ホームセンターでの句。沢山並ぶ花苗の一角に見つけた「猫草」の苗札、今の時代あっても不思議はないなあと感心してしばし眺めました。丈も揃って柔らかそうな草でした、、、。(2021年春詠)
舞ひ上がる風のひと吹き蝶となる
啓蟄も過ぎましたしそろそろ見られる頃かと思うのですが今年はまだです。今日ぐらいから気温が上がる予報、ほんとにそろそろです、、、。(2021年春詠)
日当れば梅の真白き隣家かな
やっと近所の梅が咲き始めましたよ。掲句は昨年の隣家の梅。日が当たらなくてもきれいですが、日が当たった時の白さは格別です。今年もしばらく勝手に楽しませてもらいます、、、。(2021年春詠)
オリオンの三ツ星隠す春時雨
さっきまで晴れていたと思うのに雨、夜空には星も見えるが、、、。(2021年春詠)
ものの芽の飽かず眺むる日差かな
植えたものも、勝手に生えてきたものも、どんなものになるのかと思うととにかく楽しみ。日差の中でいつの間にか時間が過ぎて行きます、、、。(2021年春詠)