昼間は暖かくなりましたが朝はまだまだ。先日も書きましたが植物の不思議、自然の不思議、凍えないように自ら水分を抜いてしおれた状態で寒さに耐えている草たち、、、。(2021年春詠)
カテゴリー: 2021
カンコンと家建ち上がる春の空
晴れた空に響く掛矢の音、何度聞いても良いものです。よそのお宅ながらつい時間を忘れて見とれてしまいます、、、。(2021年春詠)
日の当る場所が上座の梅見かな
近くの梅園までひとっ走り様子を見に行って来ました。梅まつりの幟は出ているものの、今年は寒かったせいでしょう、花はまだまだの様子。県北の春は遅いのです。駐車場から眺めるだけで帰りました、、、。(2021年春詠)
日差来てとろりと川の水温む
単なる希望的観測のような気もしますが、どうでしょうか、、、?(2021年春詠)
三日月の刃の如し冴返る
なんと、もう三月です、、、。(2021年春詠)
名草の芽数へ十指に満たぬ数
昨年の今頃、やっと発芽してきた一昨年蒔いたクリスマスローズの種。最終的には十を越えましたが、花が咲くのは早ければ来年、まだまだ先です、、、。(2021年春詠)
春列車窓に寄り添ふ影二つ
微笑ましい気もする。羨ましい気もする。踏切で目の前を通過していく列車の窓の景。春列車なんて言いませんけどね。まあご勘弁を、、、。(2021年春詠)
如月の堰の水音高くなる
雪解け水でしょう。水量が増えて水音も高くなった堰。水の色も深みを増していますが、まだ冷たそうです、、、。(2021年春詠)
金縷梅も桃も桜も甕の中
季語を三つも入れてしまいました。昨年の倉敷美観地区での句。でっかい甕の中の春です、、、。今年の寒さは厳しかったですね。どうやらその寒さも終わりに近づいたようです、、、。(2021年春詠)
全身を燻されてゆく野焼中
子供の頃に帰ったようで嫌いではないのですが、後がかなわない。しばらくは匂いが染みついて燻製になったような気分、、、。(2021年春詠)