天に地に空あり代田広ごりて

農作業を観察してみると、前日の夕方までに代掻きを済ませ、翌日朝から田植というケースが多い。夕方の代掻きが済んだばかりの田には濁りがあるが、一晩たつと落ち着いて澄んだ色となる。それを散歩の土手の上から見ると、ちょうど昇りかけた朝日の光の角度によるのだろうか、まるで上下に空があるようにきれいに映って見える。前日の夜に、遅くまでトラクターの音が響いていると思っていたら、一晩でこの風景が出現するのである。それも兼業農家が多いからだろうか、合わせたように一斉に休日に、、、。(2013年夏詠)