緩慢に網繕へり冬の蜘蛛

寒くなって蜘蛛の動きも鈍い。いったいいつまで活動するのだろうか。餌が捕れるうちは網を繕いながら頑張るのだろうか。飼っているわけではなく横着でそのままにしているだけだが、気づくと年末の大掃除の頃には確実に巣だけになっている、、、。(2018年冬詠)

今日咲くと思ひし石蕗の花あらず

土手の桜並木の木の根元に二か所だけ、どなたが植えられたのかこの季節になると石蕗が花をつけます。毎年楽しみで、咲き出すと毎日見て通ります。その花が先日の朝、通りがかりに見つからないのです。おかしいなと思い引き返して確かめると荒らされた跡が、、、。みんなで楽しめばよいものを、どうして独り占めしようとするのでしょうね。去年にもこんな句を書いていますのでたぶん常習犯なのでしょう、、、。(2018年冬詠)