隣家の梅が咲き始めた。毎年早いが今年はさらに早い。ここに来ての強い寒波の中で健気に咲いている、、、。(2019年春詠)
月: 2020年2月
暖かし幽体離脱したきほど
立春と共に寒さが戻って来た。いい加減なもので、寒くなると暖かさが恋しい、、、。(2019年夏詠)
恋猫の朝帰りして嗄れ声
そろそろシーズンです。おかしな物で、猫が家にばかりいるとどこか悪いのではないかと心配になったりする、、、。(2019年春詠)
抜道のいつよりそこに藪椿
神社裏の杜を抜ける小径、久し振りに通ったら藪椿が咲いていた。腰ほどの高さの幼木、花が咲いていなかったら気付かなかっただろう、、、。(2019年春詠)
CDの返す春光虹色に
鳥避けに吊るしてあるCDが風に揺れてキラキラキラキラ、、、。(2019年春詠)
立春大吉鳥が歌ふよ電線に
何はともあれ、立春です、、、!(2019年春詠)
今年はや反省ばかり鬼やらふ
節分です。去年は正月から反省する事ばかりでした。今年は?同じような感じかな、、、。(2018年冬詠)
電線の春待つ鵙の声やさし
春が近くなると鵙は見かけによらず優しく呟くような声で鳴くようになる。聞いただけでは鵙とは分からない。あまりに佳い声なので見上げると、立派な大きな鵙。何だか騙されたような気が、、、。(2018年冬詠)
待春の畑に燃やす豆の殻
そろそろ春の準備が始まっている。畑の枯れた雑草と一緒に残されていた収穫後の豆殻が燃やされている。豆殻は燃やすとパチパチと爆ぜる音がして良く燃える。いかにも待春の火という感じがする、、、。(2018年冬詠)