四阿の手すり苔むす滝しぶき

山道を登って行くと水音が大きくなり道より少し下がったところに四阿の屋根が見えて来る。濡れて滑りそうな脇道を降りて行くと四阿も濡れている。ぐっしょりと苔むした手摺、先客がカメラを構えている、、、。(2022年夏詠)

那岐山の丸ごと映る代田かな

先日書いた那岐山へ行く途中での句です。走っている国道から見ると那岐山の裾野に何枚も広い田圃が広がっています。ちょうど田植時、その広い田圃に水が入り那岐山が丸ごと映って見えます。いい風景です、、、。(2022年夏詠)

蜂の巣の蜂のゐぬ間の捕獲かな

アシナガバチのまだ作り立ての小さな巣、一匹だけ成虫の蜂がうろうろしている。辛抱強く待って、出かけるのを待って巣を捕獲、可哀そうだが刺されるのは嫌だから仕方ない。蜂も蜂の巣も春の季語ですが、活動が活発なのはやはり夏ですね、、、。(2022年夏詠)